FRP自作応援サイト・FRP素材屋さんの日記

FRP素材を販売するFRP素材屋さんの日記です。【700件以上の主任施工経験がある岐阜県優秀施工技能士・1級FRP防水施工技能士】が 日々のお客様からの問い合わせに解答した記事を集めています。 FRPを施工するお客様のお役に立てればと思います。 個人的な質問事項についてはこちらにご連絡ください。 mabuyonjyun@yahoo.co.jp 雑誌掲載依頼・メディアの方はこちらにご連絡ください。 mabo@frpsozai.com

FRPに関する質問事項をまとめたFRP素材屋さんの日記です。
樹脂の硬化や、トラブルなどをまとめてあります。
検索窓から検索したいワードを入れてみてください。

Q:ベランダ防水にFRP防水をしたのですが、筋が入っています。

切れて水もれしないか心配です。


A:症状を見ないとわかりかねますが、
写真を見る限りでは、直ちに水漏れがありそうには思えません。


 bousuimeji


この筋がなぜおこったのか?をきちんと類推する必要があります。

ベランダの下地は1枚板ではなく、畳1畳分くらいの合板をつなぎ合わせて作ってあります。

そのつなぎ目(目地)が動くのが今回の原因と類推されます。
※あくまで類推、100%ではないことにご注意ください。

目地が上下することにより応力がFRP防水層に及ぶとそこが盛り上がり今回の写真のような状況になります。

一般的な防水樹脂であれば軟質樹脂というグレードで多少伸び縮みしますので、今回くらいの筋では漏れたことを聞いたことはありません。
つまり予めこうした下地の細かい動きを想定しているということになります。

ただ、その推測には2点の確認が必要かと思います。

1.住宅保証機構などの推奨工法である#380のガラスマット2枚敷になっているか?
ガラスマット総厚380*2≒760g/㎡相当であるか。
2.下地合板の不必要なたわみ、揺れなどがないか。
3.防水施工業者が正しい軟質防水樹脂を使用しているか。

どんな樹脂を使っているか?というのは推測でしかありませんので施工された工務店さんに聞いていただく必要があるかと思います。

よろしくお願い致します。

FRP素材屋さん 馬渕

自作FRPキットや補修セットまたFRP防水ドレンやオーバーフロー管などを販売しているFRP素材屋さん本店です。  





Q:水槽のトップコートを塗り替えたいのですが、可能でしょうか?

P1080932.jpg
お世話になります。
既存の黒いFRP水槽を真っ白に塗りなおしたいと考えております。
工程は下記の通りで正しいか教えて下さい。

既存黒FRP水槽研磨

シーラー塗付(いりますか?、いる場合どのシーラーがいいんでしょ?)

白ゲルコート塗布

白トップコート塗布終了



ご教授よろしくお願いいたします。

P4220078.jpg
A: 回答いたします。

いつもお世話になりありがとうございます。

既存FRPの水槽について


既存黒FRP水槽研磨
(研磨が今回の塗膜密着に大切ですので、番手のあらいペーパーで(※#100以下)削ってください。)


シーラー塗
既存塗膜がFRPトップコートであり、かつ研磨がしてあれば
シーラーは必要ありません。
研磨工程を省きたい場合は、FRP改修用プライマーを利用してください。

http://www.frpsozai.com/16.html

白ゲルコート塗布

塗布するのはトップコートです。
2回塗り以上であればゲルコートでも構いません。
0.4kg/㎡


白トップコート塗布終了

よろしくお願い致します。

P4240099.jpg
※写真はイメージ

FRP素材屋さん 馬渕
http://frpsozai.com/


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Q:工務店ですが、FRP防水の最終層の塗装を下請に後日施工にしてほしいですが、可能でしょうか?




A:当店は何も関係がなさそうですが(笑)回答のみです。

あくまで一般論として解釈してください。

以下の文章を参考にしてください。

ブログから抜粋

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

よく、防水層を作った後に、トップコートは引き渡し直前にして欲しい。
といわれることがあると思います。

お気持ちは本当によくわかります。
防水層を作った後に、いろんな業者さんが入って、
中には、塗料や土壁の土を落としていく方も見えます。
ウレタン系の塗料なんかだと、お施主様にひきわたすときに、ハウスクリーニングで取れない
場合もあります。

しかーし!しかし、
上塗り後日工法はおすすめできません。

【サービスが悪いじゃないか?】とか、
【人件費を浮かせたいの?】といわれますが、そうではありません。


では、なぜそこまで、上塗りを後日にする工法をしない事。にこだわるのか?
それは、塗装屋さんの使う塗料と全く違う、防水用トップコートの特性にあります。

防水用トップコートは塗料ではありません。
おかしいですか?そうです。色はついていますが、塗料ではない・・・

厳密にいえば、
【塗料と同じ感覚で使用してはいけないもの】なのです。

上塗り後日を推奨しないのは3つの理由があります。

①防水層を作った後に放置すると、防水層自体が安定して、樹脂間(防水層+トップ)での分子間結合ができなくなってしまいます。

②また、われわれの販売するポリエステル系トップコートは、樹脂の中にトナー(色)が混ぜ込んであるものです。
防水樹脂については弱インパラというグレードで、完全パラフィンでパリッとなっておらず、付着性を高めてあります。(ベトベトしないが物性は安定していないため上塗材と強固に密着します。)
もし、防水層を作って、そのまま2~3か月放置すると、防水層の上にほこりや、ゴミなどが付いて膜を作ってしまいます。
膜による層間剥離の可能性があります。

③さらに、ポリエステル系トップコートは、粒子が粗く、馴染み下地になじみにくい性質を持っています。
たとえば、ツルツルのガラスの上に塗料をぬってみると、なかなか剥がしずらいのにたいし、
ポリ系トップは、(ペロッ)と取れてしまいます。
粒子の粗さゆえ、下地の防水層と密着しずらいのです。

②、③は工程をかけて施工するので、問題はなくなりますが、①だけはどうしようもありません。
【2週間いないならば対応できる樹脂をもっていますが、現実的ではありません。】

これが逆に仕上げも最後まで行うと、防水層自体の分子構造が不安定なため、トップコートと分子間で結合するのです

当日中にトップコートを塗る事で、分子間結合で強固な1体型防水層ができるのです。
日を置くと、防水層の分子結合が安定してしまい、アンカー効果による物理的な密着のみになってしまうのです。防水層が2層になってしまいます。

防水層の寿命自体大きくかわってきます。

一番大切なお施主様にとって
最高の性能の防水をご提供するために、上塗り後日仕上げは推奨していないのです。


Q:FRPを塩ビ(塩化ビニル樹脂)の配管にくっつけたいのですが、可能ですか?処理は必要ですか?プライマーは?


A:FRP素材屋さんです。

お問い合わせ頂き、ありがとうございました。

基本的に塩ビ樹脂に関しては密着製は良い方です。

 

上記タンクはFRP樹脂を両面にコーティングした1品ものですが、
配管は全て既存の塩ビ管を利用しています。

塩ビの処理は研磨処理だけです。

なぜ、研磨をするかといいますと
接着方法については3種類考えられるからです。

以下は完全に私見ですので、公式見解とは違いますが経験則からいくと以下の3つに分類されます。

1.化学的密着法
物質同士の化学的反応により密着するもの

2.熱溶着法 
熱で溶かして固化する過程で密着するもの 

3.物理的密着法
物理的に密着する方法


この場合、研磨は3番に当たります。
また1番のように接着剤を塗布すると仮定すると、研磨で凹凸をつけて接地面積を増やしたほうが密着力が上がるのがわかると思います。

もう一つは、凹凸の中に液状樹脂が入り込むことでアンカー効果を生み出し密着するというものです。

これはレゴブロックなどをイメージするとわかりやすいと思います。

FRPは塩ビとは相性は良い方ですので、こうした接着方法がとられます。



逆に相性が悪い素材として

シリコン
PP(ポリプロピレン)
PE (ポリエチレン)

が挙げられます。

これらの密着は注意するようにしてください。

例えばPPなどは接着剤のフタなどに使われています。
いろんな物が付着できるとされる接着剤のフタに普通の樹脂を使うとくっついてしまいますよね。

このようにPP、PEといった素材はFRPだけでなくあらゆるものが付着しない素材なのです。

例外的に素材にタルクなどを添加したり、コロナ放電処理をしたりして付着性を上げているものもあります。


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Q:FRP防水の時、シーラー・プライマーをやらなくても良いと聞きました。
本当ですか?またどんな役割がありますか?


A:防水下地には通常プライマーとよばれる接着助剤を塗ります。

様々な下地が使用されますが、それぞれFRP層に適合化させるために塗る物です。

表に出ないので、業者さんによっては塗っていない!という話も聞いたことがあります。

 

プライマーがないと以下の不具合がでる可能性があります。

◎下地のアルカリでFRP防水層が劣化してくる。(セメント系下地の場合ですとアルカリ成分が顕著です。)

◎木質系下地のヤニ油などで防水層が剥離する。
(離型効果のある素材が造膜していた場合、離型剤のような役割を果たすことがあります。) 

◎サイディング下地のアクリルエマルジョン塗装などがFRPの硬化収縮で縮れる。
(樹脂中の溶剤によっては下地を溶かすものがあり、それが元でクレームの原因となります。) 

◎粉止めができず防水層が剥離する。
(粉の上にセロテープを張っても下地にくっつかないように粉というのは接着に悪影響を及ぼします。この粉ごと固めてしまうことができれば接着を助けることができます。) 

◎下地の含水率を止められず、防水層が剥離する。
(もし下地が水に濡れており、その上に油を垂らしたら、下地に入っていかないと思います。防水も同じことが起こりますので、下地からの水分の上昇をブロックすることが密着製を高める方法の一つとなります。) 

様々な不具合をもたらす可能性があります。

◎プライマー、シーラーの違いは、

シーラー:下地に含浸して接着を助けるもの
プライマー:下地に造膜して接着を助けるもの

というような解釈ですが、細かい区分はありません。同じような用途として使われていますので、厳密に気にする必要はありません。 

 

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Q:FRP防水工事の施工時、水たまりのクレームがきました。
FRP防水で水勾配をとれますか?



A:一番

ブログより抜粋

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ベランダの防水工事においてクレームがありますが、

 

中でも多いのが

1.トップコートのハガレ

2.防水の浮きフクレ

です。

他に多いのが
 

水たまりです。・・・

 

エッと思われるかもしれませんが、みずたまりのクレームが多々あります。

 

ただこれは防水施工の問題に起因する物は少なく、下地の勾配の取り方に起因します。

1.大工工事で床の勾配がとれていなかった。

2.設計上の問題で床の勾配がとれなかった。

3.モルタル勾配がとれていなかった。

という3つのケースが考えられます。


ベランダの防水にはそれぞれ1/100以上の勾配が必要です。

でないと、水がたまりママが洗濯を干すときに足が濡れたり、滑ったり、コケが生えたり良いことがありません。

 

具体的には2間(3,640)であれば、36ミリ以上の勾配というような感じです。

長さが長いベランダの場合、例えば両端で5間(9,100)のベランダであれば、両端に排水ドレンをつければ、それぞれ46ミリづつ中心より勾配が付いていればよいです。

ただ、設計上どうしても排水1個にしないといけない場合、91ミリもの勾配を付ける必要がでてくるのです。

またベランダの奥行きが910の場合、内寸は780ミリになります。

この780に溝120を付けると660とベランダの歩行スペースがかなり狭くなります。物干しを置くとさらに狭くなります。

 

そのため、溝をなしにするケースが見られますが、この場合は、サッシ側から表に8ミリ程度の勾配をつけ、さらに91ミリ付けないといけないため、合計で約100ミリ勾配をつける必要が出てきます。

 

こうしたネジリ勾配の場合は、より下地が複雑になってしまいます。

 

話は戻りますが、

1.大工工事で床の勾配がとれていなかった。

2.設計上の問題で床の勾配がとれなかった。

3.モルタル勾配がとれていなかった。

 

のそれぞれのケースについて

1.については、床の下地をつくるときに勾配が足りなかったケース

2.については設計士さんの現場に多いのですが、デザインを求めるためにサッシの掃き出しの高さが足りなく勾配がとれなかったケースです。

3.については、モルタル左官工事で勾配がとれないケースです。よくあるのが、左官屋さんはモルタルのイメージで勾配を作ってしまうことです。

モルタルは表面に微細な凹凸があり、凹凸を伝って流れやすく、また中にしみこむので、それほど水たまりをきにする事はありません。

FRP防水の場合は、表面張力で玉になり、完全に水が残ってしまいます。

モルタルで良いとおもった勾配がベランダ勾配には足りなかったと言うケースがよくありますので、現場の監督さんは注意する必要があると思います。

 

またモルタルは手作業ですので、完全平滑ではありません。そのため、見た目は良くても所々凹んでしまったりというケースが見られるので、勾配に余裕を持つことをオススメしています。 


自作FRPキットや補修セットまたFRP防水ドレンやオーバーフロー管などを販売しているFRP素材屋さん本店です。  

 

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